★信徒奉事者とは★
みなさんは、礼拝のとき、左の写真のような服を着た人を見たことはありませんか。牧師のように見えますが、聖職者のストールではなく、青いスカーフを付けた信徒奉事者と呼ばれる人です。 法憲法規という日本聖公会の規定によりますと、「信徒奉事者は、礼拝において、牧師に協力する。」と書かれています。礼拝はみんなで協力するのは当然なのですが、教会は長い間、聖職者だけが礼拝を担当するような偏った伝統がありました。しかし、初代教会では信徒がいろんな奉仕をしていたことを思い起こして、1866年、英国聖公会はLay Reader(信徒奉事者)という形で信徒の奉仕職を回復しました。そして、日本聖公会でもこの制度を教会刷新の大切な役割と考え、信徒が礼拝を分担することの象徴として、各教会に信徒奉事者が出現することを期待しています。 匿名で大勢の方がいろんな仕事をしてくださっていることは承知していますが、信徒奉事者の場合は「1年間」という期間をおおやけに約束し、自覚して奉仕するところに意義があります。 神の民(教会)は、信徒と聖職が協働して働く場であることを示すシンボルなのです。
◎信徒奉事者の仕事◎九州教区では、これまでの信徒奉事者の働きを再検討してきました。そして、礼拝で牧師に協力するだけでなく、その活動が現代においては多岐にわたっていることを考えて、信徒奉事者の位置付けを次の2種類に分けました。男女は問いません。各教会の教会委員会で教区主教へ推薦してください。 信徒奉事者T(本来の仕事)
*朝の礼拝の司式・日課朗読 信徒奉事者U(より進んだかたちの奉仕職)
*礼拝の中での教話 ≪特任聖職への道≫
これら信徒奉事者の働きのほかに、九州教区では社会で働く人々に聖職として奉仕していただくことを願っています。この世で働く人に、社会・教会の掛け橋となって聖職として奉仕していただく。これにより、人々が、より親しく主イエスに近づくことができるのではないでしょうか。この人々を九州教区では特任聖職と呼んでおり無給で奉仕していただいています。 また、今は専任の聖職者が少なくなり、一人の専任聖職が複数の教会の責任者となっている時です。さらに、九州教区は充分な専任聖職が置けるような財政状態にはありません。 わたしたちは毎週の聖餐式、その他のサクラメント、礼拝を通して、共にキリストの御言を聴き、感謝・賛美して、伝道に向かうことができる者です。ですから、専任聖職が少なくても、毎主日、教区の仲間には皆、同じようにキリストの恵みに触れ、感謝する機会が与えられ、伝道に向かって欲しいのです。それ故、いま特に特任聖職を必要としています。 どうか、相応しい人を推薦してください。現在の仕事を続けながら、必要な学びをしていただき、聖職としての道を歩んでくださるよう教区では用意しています。 大伝道者のパウロは特任聖職の代表的存在でした。それに続く人が出るよう、推薦ください。
★信徒奉事者の研修★
九州教区は、毎年9月中旬に1泊の信徒の訓練のための研修会をおこなっております。写真は、2001年9月に長崎で行なったものです。 ◎信徒奉事者のためのテキスト◎
旧約聖書
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